人込みの中で

人込みの中を  歩いていると  僕は一人だと  感じてしまうから

丁度着いた電車  押し寄せる人波  どこへ流れるかも  分からないで
逆送する自分  押し流される鞄  気分までも  底をついて

自信を無くした  その瞳で  自分の心を  責めないで

人込みの中で  僕はいつも  君の姿を  見失ってしまうから
その眼を閉じて  腕を伸ばして  君の夢を  その手で掴んで

迫り来る情報  脅迫する未来  現在の積み重ねも  ままならず
吐きそうな選択  崩れ行く過去も  それで良いのかと  問い詰める

自分を無くした  その気持ちで  昔の夢を  捨てないで

人込みの中で  僕は迷う  ちっぽけな自分が  嫌になる
だからこそ  君がそばにいて  光ある方へ  導いて欲しい

どこかで無くした  小さな希望  また生まれる日  きっと来る

人込みの中に  いつもいると  余り人だと  信じてしまうから
もう一度  立ち止まって  振り返って  確かめて  自分を
人込みの中を  歩いていると  僕は孤独だと  思ってしまうから
夢と運命に  流されないように  深呼吸して  歩き出そう

(終)
2002.3.20.  風城国子智(作者の現状と若干の注意)

WindingWind 風城国子智